×

第99回箱根駅伝 監督はこんな人(創価大・國學院大・帝京大)

2022年12月31日 6:01
第99回箱根駅伝 監督はこんな人(創価大・國學院大・帝京大)
左から創価大学・榎木和貴監督、國學院大學・前田康弘監督、帝京大学中野孝行監督
箱根駅伝は、走る選手たちはもちろんのこと、多彩な顔ぶれの指導者たちもその魅力のひとつ。それぞれの経験を生かし、情熱を持って指導にあたる監督たちのプロフィールをご紹介します。

■創価大学 榎木和貴 監督(48歳)

中央大出身で、箱根駅伝では4年連続で区間賞を獲得しています(8区、8区、4区、4区)。3年次の第72回大会では、中央大14回目の総合優勝に貢献。4年次にはチームの主将を務めました。

当時は中央大コーチだった、現・東京国際大の大志田秀次監督の指導を受けています。

実業団の旭化成では、2000年の別府大分マラソンで2時間10分44秒で優勝しています。

現役引退後は、実業団(OKI、トヨタ紡織)の指導者を経て、2019年2月に創価大の監督に就任。初年度からチームを3年ぶりの箱根予選会突破に導くと、本大会(第96回大会)では9位に入り初めてのシード権を獲得。ここから創価大の旋風が始まりました。

■國學院大學 前田康弘監督(44歳)

駒澤大OBで、4年時には主将を務め、初の箱根駅伝総合優勝(第76回)の立役者の1人となり、駒澤大黄金期の礎を築きました。

卒業後は富士通で競技を続け、現役引退後は社業に就きつつ、週末は母校でコーチを務め、2度の総合優勝に関わりました。

家業を継ぐために一度は陸上の世界から離れましたが、父親の急逝に伴い廃業となり、富士通時代の先輩で、当時の國學院大監督だった鈴木博幸氏に熱心に誘われて、2007年に國學院大のコーチに就任しました。

09年に監督代行となり、同年8月に正式に監督に就任すると、國學院大を箱根駅伝の常連校に導きました。そして近年、チームは強豪校へと変貌を遂げようとしています。

明治大の山本佑樹駅伝監督や法政大の坪田智夫駅伝監督は同学年。互いに指導者として切磋琢磨しています。

■帝京大学 中野孝行 監督(59歳)

国士舘大OBで箱根駅伝には4年連続で出場。うち2回は2区を務め、4年の時にはシード権獲得に貢献しています。

実業団の雪印で10年間競技者生活を送った後、指導者の道へ。

三田工業女子陸上部のコーチを務めていましたが、1998年に倒産。船橋市で特別支援学級の臨時職員を数カ月間経験した後、NEC陸上競技部のコーチに就きましたが、今度は2003年に廃部となりました。

その後はNECの関連会社に勤務していましたが、2005年11月に帝京大駅伝競走部監督に就任。チームを箱根駅伝に復帰させると、強豪校へと導きました。「世界一諦めの悪いチームづくり」を信条としています。