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「喜怒哀楽を出したりしたけど、野球は楽しいです」退任の西武・辻発彦監督

2022年10月9日 20:22
「喜怒哀楽を出したりしたけど、野球は楽しいです」退任の西武・辻発彦監督
退任を発表した西武・辻発彦監督

クライマックスシリーズ1stステージで、ソフトバンクに敗れ今季が終了した西武。試合後、辻発彦監督の退任が球団から発表され、監督本人が取材に応じました。

辻監督は2017年から西武で監督を務め今季6年目。2018年、2019年には2年連続でパ・リーグの優勝を果たすなど、低迷していたチームを復活させる手腕を見せました。

【試合後、辻発彦監督の主なコメント】

――6年間指揮しての退任。今の気持ちは?

「久々のクライマックスシリーズに来て、敵地でやって、所沢のファンに必ず勝って帰ってきますという言葉を残してきたので、勝てなかったことは本当に残念で仕方ない。選手にはいつも話をしていますけど、勝ち負けは結果がすべてなので、受け止めて悔しいのは悔しいです」

――この6年間で印象に残っていることは?

「この年になって6年間もユニホームを着て、若い選手たちと一緒にグラウンドに立てて、ボールを投げたり、非常に自分の中では楽しい日々でした。試合になったらそういうわけにはいかないので、ワクワクしたり、ドキドキしたり、怒ったり、色々喜怒哀楽を出したりしましたけど、野球は楽しいです。ちょっとさみしい気はしますけどね」

――6年間で2度のリーグ優勝。Aクラスも5回入った。

「いやいや僕の実績でも何でもないです。その時の選手が本当に頑張ってくれて、監督の仕事としてはまだまだ未熟で、選手たちに教えることもできなかったかもしれない。でも選手たちがいかにグラウンドで精いっぱい力を出せるように、そういう雰囲気を作るのが仕事だと思っていた。そういう意味では6年間で2度リーグ優勝できたのは非常にいい思い出の1つです」

――周りから見ていると非常にチームの雰囲気が明るいなと感じたが、監督としてはどういったことを心がけて指導していた?

「監督像としてどうあるべきかとか、いろんなアドバイスを受けたり、名監督っていう方々の元で野球をやってきていろんな経験をしましたけども、終わってみてやっぱり『辻は辻でしかなかったかな』と思いますし、自分らしく、性格はこんなもんですから、こういう接し方しかできなかったですね、選手にはね」

――今の主力の選手たちを若手の頃から育てあげてリーグを代表する選手にされたと思うが、どういったことを意識していた?

「育て上げたんじゃなくて、見ててあげただけで、選手たちはすべて、技術もそうですけど人間的にも『自分がこうするんだ』ということを自分で感じ取って行動に起こさないと、野球選手としてもね、社会人としても成長しないと思うので、そういう意味ではそういう話をしたこともありますけど、伸び盛りの選手がいたということですよ。その時にFAで出たり海外に行ったりね、そういう抜けた穴はありましたけど、そこに選手たちが加わっていろんな苦労もしたことはありますけど、いるメンバーで全力で戦おうという気持ちだけでやってきたので、いいチームにはなってきたと思いますけど、まだまだだなっていう気持ちはあります」

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