【ワールドカップ最新予想】日本のベスト16入りは“39%”!? 分析担当者にワケを聞く
悲願のベスト8入りを目指す日本代表のグループステージ(GS)突破の確率を39%だと予想。
分析担当者にそのワケを聞きました。
サッカーランキング作成のため、独自のポイント集計を行っているグレースノート社。
その算出方法は、2つのチームが対戦するたびに、対戦成績や勝率、ホーム・アウェー、当該チームの相対的強さなどをもとに、勝者が敗者からポイントを獲得する仕組みです。ワールドカップや大陸ごとの選手権が最も重要度が高く、親善試合は重要度が低く計算されるなど、ポイントに重み付けがなされています。
こうして集計されたポイントをもとに、各チームの勝敗に関する確率を推定。さらにその勝敗確率でシミュレーションを行い、各チームのGS突破確率を導出しています。
日本のGS突破は「39%」
7度目のワールドカップ出場となる日本代表。初のベスト8を目指す中、GS突破の確率は39%と予想。グループEでは3番目の順位になりました。
(各グループ上位2チームがGS突破)この予想について、グレースノート社・分析担当者のサイモン・グリーヴさんに話を聞いてみました。
「私たちの世界ランキングによると、日本は世界で21番目のチームです。しかし、日本はスペイン(3位)、ドイツ(11位)と非常に厳しいグループに入っています。グループEは、世界ランキングトップ11のチームが2チームも入っている、ワールドカップ全体でも3つしかないグループのうちの1つです。そのため、日本のように上位2位以外のチームにとっては、突破が難しいグループとなっています」と指摘しました。
直近のランキング変動(グレースノート社独自に算出)についても、「日本は2022年初めにランキングを29位から21位へと順位を上げていますが、最近の変化はありません。しかしコスタリカは、敗北の可能性が高い試合に何度も勝利し、ランキングを58位から30位に上昇しています。スペインも今年に入ってから調子を上げ、最近5位から3位に上昇しています」と同グループのチームが順位を上げていると示し、厳しい戦いが予想されます。
予想を超えるパフォーマンスこそが「スポーツを見る理由」
一方、2018年のロシア大会では、グループステージ突破確率を31%(グループH最下位)と予想された日本代表ですが、結果は1勝1敗1分で見事GSを突破しました。
これには「当時、対戦相手3チーム(コロンビア、セネガル、ポーランド)全てが日本より高い評価を受けていたため、日本のパフォーマンスはまさに驚きでした。また、GSで優勝候補のコロンビアに勝ったことが、他の予想に影響を与え、さまざまな要素を左右することも示しています。コロンビア戦の勝利は、ワールドカップでの日本の最高成績であり、世界ランキングの試算では、その確率はわずか18%でした」と振り返りました。
また「2018年の日本のパフォーマンスこそが、私たちがスポーツを見る理由であり、予測不可能なことでもあると考えています」とコメント。
日本代表は下馬評を覆し、目標のベスト8入りを果たせるのか、その活躍から目が離せません。
グレースノート社では、大会開始後も最新予測を更新していく予定とのことです。