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【バスケW杯】日本の秘密兵器 “リアル桜木花道”川真田紘也

2023年8月23日 16:30
【バスケW杯】日本の秘密兵器 “リアル桜木花道”川真田紘也
バスケ日本代表・川真田紘也選手
8月25日(金)に開幕するバスケットボールワールドカップ。世界ランク36位の日本代表は東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリア(世界ランク3位)や、強豪ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と同じグループEで戦います。“死の組”とも評されるグループで世界に挑む日本代表の全選手を紹介。今回は川真田紘也選手です。

徳島県出身の川真田選手。バスケを始めたのは中学1年のときでした。本当は陸上部に入ろうと思っていたものの、指導者がいないと聞き友達に誘わたバスケ部に入りました。しかし、そのあと陸上部に指導者がいることがわかり「なんじゃそりゃ」となったといいます。体の大きかった川真田選手は徐々に頭角を現していき、天理大学時代にはインカレにも出場。その後、B2の佐賀バルーナーズに特別指定選手として加入。21-22シーズンからは滋賀レイクスで活躍しています。

決してバスケのエリート街道を歩んできたわけではない川真田選手。日本代表としての経歴は短く、去年行われた若手中心のディベロップメントキャンプに参加すると、今年2月のW杯予選バーレーン戦で代表デビューを果たしました。

代表合宿ではトム・ホーバスHCから怒られてばかりだったという川真田選手。「リバウンドのボックスアウトだったりディフェンスのシステムだったり、基本的に怒られていた。怒られたことが今につながっていて、自分でも成長は感じている」といいます。

ホーバスHCも「顔に自信がある、使うことに不安はない」と太鼓判を押します。

そして、今月行われたニュージーランドとの国際強化試合では、数字に残らない泥臭いプレーで日本のゴール下を支えます。相手のビッグマンと何度もリバウンドを争い、コートの外に出そうなルーズボールには体を投げ出し飛び込んでいきました。このプレーを見た日本代表の東野智弥技術委員長は大人気マンガの登場人物に例え「スラムダンクの桜木花道のようだった」と賛辞を贈りました。

ちまたでも“リアル桜木花道”として認知されてきた川真田選手。渡邊雄太選手も試合後にSNSで「間違いなく今日のMVP」と川真田選手の写真付きで投稿。アンゴラとの強化試合後にも「秘密兵器の川真田紘也がどんどん世間にバレてきてる。ちょっとバレろ」とすっかり川真田選手がお気に入りになった様子。

当の本人は「(渡邊選手は)面白がってるだけなんですよ(笑)でもありがたい話ですし、すごいNBA選手に言われるの嬉しいこと」と言います。

「ここまで来られたのは自分を信じられたから。代表メンバーに残れたからには全力でやるだけ。自分の仕事、どういうことをやるべきかどんどん分かってきている。ディフェンスだったりハッスルプレーだったり。そこは自信を持ってやっていくだけだと思っています」

目前に迫った大舞台でも、泥臭く、ハッスルプレーで観客を盛り上げる川真田選手のプレーに期待がかかります。

▽日本の1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金) 日本×ドイツ
8月27日(日) 日本×フィンランド
8月29日(火) 日本×オーストラリア
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