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フィギュア団体メダルの“カギ”りくりゅう

2022年1月26日 21:07
フィギュア団体メダルの“カギ”りくりゅう
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

フィギュアスケートの団体で、日本チームはこれまで男女シングルは世界のトップレベルでしたが、ペアやアイスダンスが弱点でした。しかし今シーズン、ペアの三浦璃来・木原龍一組が大躍進しました。

璃来(りく)と龍一(りゅういち)の名前をとって“りくりゅう”の愛称で呼ばれている三浦・木原組。

■9歳差ペア躍進“息ぴったり”

2021年11月のNHK杯では、男性が女性を投げ上げ男性が受け止める技「ツイストリフト」で会場を魅了しました。ぴったりと合うまで日々練習を欠かさないスピンは、最高難度のレベル4を獲得。今シーズンのグランプリシリーズでは、2戦連続で表彰台にのぼる快挙を成し遂げました。

三浦璃来選手は20歳、木原龍一選手は29歳と、2人は9歳年が離れています。練習中も細かく会話をして技を確認するなど息はぴったり。仲のよさがうかがえます。会見で記者から「なぜそんなに仲がいいのか」と聞かれた2人はこう答えていました。

木原選手「たぶん、僕が璃来ちゃんに合わせてあげてるから」

三浦選手「合わせてるんじゃなくて、合うんだよね」

木原選手「まぁ、そうなんでしょう」

三浦選手「だから言いたいことも言い合えますし」

2019年に、ペアを結成した2人は、カナダを拠点に練習しています。

お互いのことについては…。

木原選手「9歳年上なのでしっかりフォローして引っ張れるところはなるべく引っ張っていかないといけないとなって常に思っています」

三浦選手「(木原選手の)気持ちの面の強さが本当に頼りになるなと思います」

■強みはスピード落ちないリフト

2人の強みは、男性が女性の手を支えて頭の上まで持ち上げる技、リフトです。スピードを落とさずリンクの隅々まで滑るリフトで、北京でも高得点を狙います。

三浦選手「オリンピックはあこがれの場所なので私たちも頑張らないといけない」

木原選手「“自分に勝つ”ということをやって本当に(団体戦で)日本の力になりたいなと思ってます」