8月25日(金)に開幕するバスケットボールワールドカップ。世界ランク36位の日本代表は東京五輪で銅メダルを獲得したオーストラリア(世界ランク3位)や、強豪ドイツ(同11位)、フィンランド(同24位)と同じグループEで戦います。“死の組”とも評されるグループで世界に挑む日本代表の全選手を紹介。今回は2大会連続出場の馬場雄大選手です

富山県出身の馬場選手は元バスケ選手の父の影響で小学生でバスケを始めます。中学3年次には、2学年後輩の八村塁選手とチームメートでした。地元の高校を卒業すると、筑波大学へ進学。エースとしてインカレで優勝を果たすと、在学中にBリーグ・アルバルク東京に入団しチームのチャンピオンシップ優勝に貢献しました。

さらに、2019年にはNBAダラス・マーベリックスのキャンプに参加するなど、Bリーグ出身として初のNBA選手になるべく奮闘。NBAの下部リーグであるGリーグやオーストラリアのNBLにも挑戦。現在は、来季のNBA本契約を勝ち取るべく日々汗を流しています。

その馬場選手の持ち味は、なんと言っても得点力です。前回のW杯では、あのアメリカ相手にチームトップ18得点をあげる活躍。東京五輪でも八村選手、渡邊雄太選手に次ぐチーム3位の平均9.7得点を記録するなど、その能力を発揮してきました。

ボールを持つとドリブルで切り込むドライブ中心のスタイルだった馬場選手ですが、昨年の日本代表合宿期間にトム・ホーバスHCから「ボールを持ったらまず3ポイントシュートを考えるように」と指導され、実際に試合で3ポイントシュートを放つ場面も増え、得点の幅がさらに広がりスコアラーとしての脅威が増しました。

馬場選手は今大会に向けて「NBA選手相手にも戦えるところを見せたい。NBA選手たちが出場する大きな世界大会でプレーすることもなかなかないので、いいパフォーマンスを見せられたら自分の将来も広がると思う」と楽しみにしていると語ります。

さらに「僕が日本代表に入ってから、世界の強豪国相手に1勝もできていない。まずは1勝を目標に掲げたいですし、アジア最上位にならないとパリ五輪の出場権が得られないので1勝して流れに乗ってその先のパリ五輪出場を決めたい」と意気込みます。

本戦でも爆発的な得点力を発揮して、日本を勝利に導いてくれるでしょうか。注目です！

▽日本の1次ラウンド組み合わせ
8月25日(金)　日本×ドイツ
8月27日(日)　日本×フィンランド
8月29日(火)　日本×オーストラリア