“トリノの忘れ物”を取り戻す16年越しの金メダル「悲劇が歓喜に変わった!」SNSで称賛
しかし、ゴール直前でなんとグラブトリックを試みたところ、着地に失敗し転倒。はるか後方にいたはずの選手に抜かれてしまい、ジャコベリス選手は銀メダルに終わりました。
2010年のバンクーバー五輪では5位。そして2012年1月、ジャコベリス選手は、練習中に左ひざ半月板と前十字じん帯断裂の重傷を負ってしまいます。1度目の手術をした後、8月にスノーボードを再開させますが、再び痛みが発生。2度目の手術を行い、雪の斜面に戻ったのは翌年6月でした。
その後も2014年ソチ五輪は7位、2018平昌五輪は4位と、常に優勝候補として期待されるもトリノ五輪以上の成績を残すことができませんでした。
少しずつ金メダルへ近づきつつある中で迎えた今回の北京五輪。ジャコベリス選手は16年の時を経て悲願の金メダルを手にしました。目には涙はなく、苦労の末につかんだ金メダルへ安どする様子が感じ取れました。
“トリノの忘れ物”を北京で取り戻したジャコベリス選手に対してSNS上では、「悲劇が歓喜に変わった!」「ジャコベリスさん悲願の金メダルに泣いた…」という称賛の声から「ジャコベリスまた調子に乗ってトリック決めないかヒヤヒヤした」「トリノのゴール直前転倒を笑い話にできるね」といった声が上がっています。
ジャコベリス選手は、12日に行われる混合団体スノーボードクロスにも出場する予定です。