北京パラ3冠・村岡桃佳 夏冬“二刀流”継続へ「努力し続けることは必要不可欠」
北京パラリンピックで、3つの金メダルを獲得したアルペンスキー村岡桃佳選手(25)が13日、埼玉県庁を表敬訪問しました。
埼玉県深谷市出身の村岡選手。大野元裕知事と面会し「(北京大会では)無事にメダルが獲得できて、本当にうれしく思っておりますし、これも応援してくださった埼玉県のみなさんや、たくさんの方々のサポートのおかげだったと感じています」と感謝の気持ちを伝えました。
大野知事は「メダルの色もそうですけど、ご覧になった方々に与えた感動の大きさは、メダルの重さ以上だったと思います。埼玉県民として誇りに思っております」と村岡選手の健闘をたたえ、県スポーツ賞会長特別賞を授与しました。
村岡選手は2018年の平昌大会のアルペンスキーで金メダルを獲得。すると、2019年からは、夏冬“二刀流”に挑戦。車いす陸上で、東京大会女子100m(T54クラス)に出場し、6位入賞。北京大会ではアルペンスキーで金メダル3つ、銀メダル1つ、合わせて4つのメダルを獲得していました。
陸上競技に引き続き取り組むのか。北京大会直後は「結論はでていません」と話していた村岡選手。
しかし、今月11日に自身のSNSを更新し、陸上競技で2024年パリパラリンピックを、アルペンスキーで2026年ミラノ・コルティナパラリンピックと“二刀流”で目指すことを表明しました。
「陸上競技に取り組んでみて、すごくやりがいを感じましたし、もっと速くなりたい気持ちが大きかったです。また競技に取り組む中で、自分が何をしたいか考えている時に、再度“二刀流”の挑戦を継続していきたいと思いました」と決断の理由を明かしました。
夏冬“二刀流”第2章のスタートに村岡選手は「気を引き締めなおさないと、と思っています。この挑戦においてもたくさんの方々が協力、応援してくださるので、その方々への誠意として、努力し続けることは必要不可欠だと思っています。あとは何より、自分がやりたいという気持ち、そしてスポーツを楽しむ気持ちを一番に考えて、今後も取り組んでいきたいです」と力を込めました。