創部1年目で九州リーグ昇格 女子サッカーの水俣ユニオン 選手は水俣市に住み仕事しながらプレー
高校を卒業したばかりの選手から元日本代表のべテランまで11人が入団し今年1月、創設1年目で九州リーグへの昇格を決めました。選手たちは全員、水俣市に住民票を移し、仕事をしながらサッカーを続けています。
県リーグ、地域リーグ、なでしこリーグ、そしてトップのWEリーグで構成される日本の女子サッカー。水俣ユニオンは県の1部リーグで全勝して優勝し、創設1年目で見事、九州女子サッカーリーグ2部に昇格しました。
新加入選手を迎えて新たなステージへ挑戦するチーム。支えているのはサッカー関係者だけではありません。
こちらは、水俣市にある電気設備や空調工事を行う興南電気。事務所をのぞいてみると、背番号17、本村海里選手の姿が。
Q何の作業中?
■本村海里選手
「頼まれたインデックスを作っています。普段は事務作業をしています」
熊本県外出身の選手も全員、水俣市に住民票を移してサッカーを続ける水俣ユニオン。その思いに賛同した地元企業10社が選手を雇用しています。
■興南電気 平松大祐代表取締役
「クラブから紹介を受けて入社していただきました。水俣をどんどん盛り上げてほしい。プロチームを目指しているということで、期待を持ってみんなで見守っている」
本村選手は、毎日午前8時から午後3時まで勤務した後、サッカーで汗を流しています。
■本村海里選手
「サッカーで時短勤務になるけど、それでも協力してくれて、(仕事が終わる)時間になると『時間だよ』と教えてくれる優しい皆さんです」
4月に始まる九州女子サッカーリーグ2部での戦いに向けて、今は新メンバーとの連携プレーの確認に力を入れています。
■山本香月主将
「高卒の選手もいれば、他チームに在籍していた選手もいて、プレースタイルが違うので合わせるのは大変」
それでも、日に日にチームのレベルが上がっているのを実感しています。
■山本香月主将
「去年より良いチームになっていると思う。圧倒的な強さで勝ちたいけど、県リーグとはまた違った強さなので全勝が目標」
九州女子サッカーリーグは4月27日午後1時からエコパーク水俣陸上競技場にて開幕戦が行われます。