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川中美幸「2回しか開けたことがない」 憧れたオープンカー『メルセデス・ベンツ SLKクラス』

2024年2月3日 22:18
川中美幸「2回しか開けたことがない」 憧れたオープンカー『メルセデス・ベンツ SLKクラス』
歴代の愛車を振り返った川中美幸さん
演歌歌手の川中美幸さん(68)が、愛車遍歴とともに歌手人生を振り返りました。

1973年に『春日はるみ』の芸名でデビューし、1977年(当時21歳)の時に現在の芸名『川中美幸』で再デビューします。1980年発売の『ふたり酒』が大ヒットを記録し、翌年の日本レコード大賞で金賞を受賞、紅白歌合戦への初出場を果たしました。その後は歌手活動に加え、ドラマや舞台出演など俳優としても活躍しています。

■仕事用の愛車『トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ』

最初に登場したのは、川中さんが現在仕事用として乗っている愛車『トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ』。高級セダンにひけをとらない優れた操縦安定性を持ち、ゆとりに満ちた大空間を有する車となっていて、3Dプリント技術による木目調の装飾や電動オットマンも装備されています。

車内では快適に過ごすため、喉をいたわるための加湿器や、握力を鍛えるためのハンドクリップなどを常備しているという川中さん。さらにメモ帳も常備し、ライブトーク用のネタなど、ひらめいたことはすぐに書き残しているということです。

川中さんは幼少期、父親が交通事故を起こしたことで仕事ができなくなったため、母親が免許を取り、トラックで弁当配達の仕事などで家計を支えていた姿を目の当たりにしていたといいます。当時について「“お母ちゃんを絶対に幸せにしなきゃいけない”と思った」と振り返った川中さん。母親が運転中によく歌っていたそうで「母の影響で歌うようになった」と、自身のルーツを明かしました。

■こっそり買った初愛車『トヨタ コロナ マークⅡ 4代目』

初めての愛車は25歳の時に買った『トヨタ コロナ マークⅡ 4代目』。フード・ベルトラインを低くした直線的なデザインを基調とし、風力特性・視界・居住性を高めたスタイル。同年にデビューしたクレスタと同じデザインの兄弟車です。

当時、人気車となっていたこの車。24歳の時に『ふたり酒』がヒットした川中さんは、事務所から「絶対に運転するな」とくぎをさされていたため、こっそり購入したといいます。川中さんは、国産車にこだわった理由について「歌ってるのが演歌なので、外車っていうのがちょっとアカンな(と思って)」と明かしました。

そんな川中さんが歌手になったきっかけは、飛び入りで参加したのど自慢大会。父親に促されて参加すると見事に優勝。すると父親は次々と大会に応募し、ほとんどの大会で優勝を勝ち取ったといいます。その結果に喜ぶ母親の姿を見て「将来は歌手になろう」と決意したといいます。

■2台乗り継ぐほどのお気に入り『メルセデス・ベンツ SLKクラス』

続いて登場した愛車は『メルセデス・ベンツ SLKクラス』。この車に出会うまでに、国産車へのこだわりはなくなり、車体が丈夫だった『BMW 318i』や『BMW 745i』『BMW 525i』などに乗り、羽振りが良かった時期も。すると、川中さんは母親から「“アンタ羊やからな。紙(お札)食うから”と言われた」と明かしました。

『メルセデス・ベンツ SLKクラス』は、Cクラスのコンポーネンツを利用し、スポーティー・軽量・コンパクトをコンセプトにしたメルセデス・ベンツのスポーツカーです。また、それまでのメルセデス・ベンツとは一線を画すカジュアルな内装や、メルセデス・ベンツとして初のバリオルーフを採用した車でもあり、ボタン1つでハードトップを開閉できるということで人気を博しました。

車が登場すると、川中さんは「かわいい!」と興奮。ボディーカラーは赤のものに乗っていたそうで、この車を選んだ理由については「1年待ちとか2年待ちとか聞いてて。そういうふうに言われると余計に欲しくなるんですよね。こぢんまりしてるし、こういうスポーツカータイプって2シートで、乗ったことがなかったので1回乗ってみたいなと思って」とサブカーとして買ったことを明かしました。

また、オープンカーとしての憧れもあったという川中さんは「サングラスして、スカーフ巻いて、なびくのがステキと思ったんですけど、(ルーフを)2回しか開けたことがない」と明かし、自身が紫外線アレルギーだったことに気付き、以来オープンカーとしての役目は果たされなかったといいます。

母親も車が大好きだったという川中さん。そのため母親にも車を買ってあげていたそうで「ハンドルさばきも良かったし、“好きやねんな”と思って。“お母ちゃんが元気なうちは車検ごとに車買ってあげる”って言って。喜んでました」と母親との思い出を振り返りました。

■現在の愛車『スズキ ソリオ バンディット』

67歳で購入した現在の愛車は『スズキ ソリオ バンディット』。後席両側スライドドアや乗り降りしやすいレイアウトなど、使い勝手の良さに優れたコンパクトワゴン。車体サイズの拡大によって、広い居住空間に加えて荷室空間も拡大されました。運転席の正面にはヘッドアップディスプレイを搭載し、まっすぐ前を見ながら速度やシフト位置の情報が確認できるため、視線移動や焦点調節の回数を減らすことができます。

愛犬家の川中さんが、“犬ファースト”で選んだというこの愛車。後席の空間が広いため、犬用カートをそのまま積載可能で、運転もしやすいと満足げな様子の川中さん。車が走り出すと「視界良好ね! 今まで乗った車の中でいちばん視界良好です」と、笑顔を見せました。

車だけでなくミニチュアも好きだそうで、現在の愛車を買いに行った際も店の入り口に並ぶミニカーに夢中になったと話し、「車を見に行かないで、これ(ミニカー)欲しいって。ミニチュアが大好きで、家もすごくて」と、もう一つの趣味も明かしました。

最後に、“川中美幸さんにとって車とは?”と聞かれ「人生のエネルギーの補給場所」と回答した川中さん。続けて「車は基本は前に進むでしょ。人生も歩いてでもいいから前に進むってことが大事なんだなって車に乗ってて思います」と明かしました。

(2月3日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)