日銀、マイナス金利政策解除を決定…17年ぶりの利上げ 植田総裁が会見へ
日本銀行は、金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除することなどを決め、17年ぶりの利上げに踏み切りました。
日銀は19日までの会合で、マイナス金利を解除したほか、これまで金融緩和策で行ってきた複数の政策を修正しました。
短期金利については、これまでは、金融機関が日銀に預けるお金の一部にマイナス0.1%の政策金利を適用していましたが、これをプラス0.1%に変更し、短期金利を0から0.1%程度に誘導することにします。
また、「マイナス金利政策やイールドカーブ・コントロールなどの大規模な金融緩和は、その役割を果たした」として、長期と短期の金利を低く抑えるイールドカーブ・コントロールを撤廃しました。
今後は、市場の動きに合わせた長期金利の変動をある程度容認する一方で、長期金利が急上昇しないように日銀が長期国債を買い入れる仕組みは残しました。
今回の決定を受け、円相場は一時1ドル=150円まで円安が進みました。
このあと午後3時半からは、植田総裁の会見が行われます。