国内最大級のバスターミナルに新たな地下街も… 変化する東京駅
17日から東京駅の八重洲口に国内最大級のバスターミナルが一部開業します。バスターミナルにつながる新たな地下街も作られるなど、東京駅周辺が変化しています。
◇
“東京の玄関口”東京駅。その八重洲口の前にそびえる「東京ミッドタウン八重洲」の地下に新たに生まれたのが、国内最大級の高速バスターミナルです。
「路上に停留所が点在し、場所がわかりづらい」などの声があった八重洲口のバス乗り場が、1つにまとまり、東京駅と結ばれるのです。
UR都市機構 大貫英二担当部長
「東京駅周辺の交通結節機能の強化を図り、八重洲エリアの活性化に取り組んでいく」
17日から一部エリアが開業し、1日約600便の高速バスなどが発着することになります。全面開業は2028年度の予定です。
さらに、時を同じくして、バスターミナルにつながる地下街も先行オープンします。立ち食いずしに、とろーり卵の親子丼、他にも軽食系など、出店予定の57店舗のうち13店舗が17日から営業を始めます。近くで働く人やバスの利用者、さらには国内や海外からの観光客にも東京駅を楽しんでもらいたいということです。
また、バスターミナルや地下街で使われる電気などは、八重洲に新たに造られた発電施設「八重洲エネルギーセンター」で自給自足します。
東京ガス 緒方隆雄担当部長
「ガスを燃料としておりますので、停電しても発電することができます」
大規模災害時に役立つことも、期待されます。
◇
洗練されていく東京駅の八重洲。かつては主に会社勤めの人が利用する“平日の街’という印象もありましたが、時代の流れで再開発が進み、少しずつその姿を変えていきました。今や、多様な人が集まり交わる新たな拠点となりました。
八重洲で店を構えて101年。焼き鳥の老舗「京橋伊勢廣」も再開発のため、2020年に移転しました。元の建物の真向かい、同じ八重洲に新たな店を建てました。
京橋伊勢廣・三代目 星野雅信さん
「街は変わるものだし、生きているものですから。それが止まってしまったら、さみしいです。どんどん変わっていっていいと思います」
昔の店を惜しむ声もあったといいますが、変化を受け止め、楽しみたいということです。
京橋伊勢廣・三代目 星野雅信さん
「東京駅の真ん前に複合施設ができて、それがこれからの100年間、どのように変化していくか。日本の中心地として、自由で栄える場所であればいいなと」
◇
東京駅周辺は今後、どのような進化を遂げていくのでしょうか。