ヤフーが傘下の通販大手アスクルの岩田彰一郎社長の続投に反対し両社が対立していた問題で、２日、アスクルの株主総会が開かれ、岩田社長の退任が決まった。

ヤフーはアスクルのおよそ４５％の株を持つ筆頭株主で、アスクルの業績低迷などを理由に創業者である岩田社長の退任を求め、すでに先週、株主総会で再任に反対する議決権行使をしていた。

アスクルは株主総会までに再任反対を翻すようヤフー側に働きかけていたが、応じていなかった。

岩田社長「大変遺憾だなと思っております。しかしながら、総会の決議でございますから、結果は厳粛に受け止めて、今日をもって経営から退く」

岩田社長はこのように述べ無念さをにじませた。

アスクルは総会後、取締役会を開き、これまで一般消費者向けネット通販事業「ロハコ」を担当してきた吉岡晃取締役が新社長に決まった。

一方、ヤフーは「新アスクルの『業績の早期回復』と『企業価値向上』に最大限協力していきたい」とコメントしている。