武藤経産相「直ちに電力需給に影響しない」 女川原発2号機の原子炉停止
武藤経済産業相は、東北電力の女川原発2号機が4日に原子炉を停止したことについて、「直ちに電力需給に影響しない」との認識を示しました。
女川原発2号機は、東日本大震災で停止して以来、13年余りを経て先月29日に再稼働しました。
東北電力は3日に発電を再開する予定でしたが、原子炉内に入れる計測機器にトラブルがあったことから、4日に原子炉を停止し、現在、原因を詳しく調査しています。原子炉を再び起動させる時期は、現時点では未定です。
これを受けて武藤経産相は、女川原発の発電開始が延期されても、「電力需給に直ちに影響が生じない」との認識を示しました。
経済産業省は先月、この冬の電力需給見通しを公表していて、女川原発2号機の再稼働による電力供給を含めなくても、安定供給に最低限必要な3%の「予備率」は確保できる見通しを示しています。電力需給が厳しい東日本でも、最低10%以上の予備率は確保できるとしています。