急速な円安に歯止めかからず…財務省、金融庁、日銀が臨時会合
円相場が7日夜に1ドル=145円台目前まで迫るなど、急速な円安に歯止めがかからない中、8日夕方から、財務省、金融庁、日本銀行による臨時会合が行われています。
外国為替市場で7日夜、円相場が1ドル=145円目前まで下落し、24年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。急速な円安の背景には、アメリカで「今後も利上げが続く」との観測が広がっていることや、今週、オーストラリアやカナダが大幅な利上げに踏み切ったことなどがあります。
さらに、日本時間8日夜、ECB(=ヨーロッパ中央銀行)も大幅な利上げを決める見通しで、そうした中、金融緩和の姿勢を変えない日本の低金利がいっそう際立ち、円を売る動きが一段と進みました。ある政府関係者は、「日銀は金融緩和を維持するだろうと思われているから安心して円が売られる」と話しています。
この急激な円安の進行を受け、財務省と金融庁、日銀が8日午後4時45分から臨時の会合を開いています。3者会合を開くのは3か月ぶりで、前回6月の会合後は声明文を出しています。