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事故当時は三等航海士が操縦 韓国船沈没

2014年4月18日 14:21

 韓国の珍島周辺で大型旅客船が沈没した事故で、海洋警察などの合同捜査チームが18日に会見し、旅客船が急旋回したことが事故につながったとの考えを明らかにした。

 事故現場では、17日は大きく見えていた船が18日はほんの一部しか海の上に見えていない。セウォル号は16日に沈没し、これまでに28人が死亡、268人の行方が分かっていない。

 海洋警察によると18日午前、船内にダイバーが入るとともに、船内への酸素の注入も始まった。生存者がいるかどうかは、まだ明らかになっていない。

 また、事故現場の海域には船を引き揚げるための大型クレーン3基が到着した。今後、もう1基、到着する予定だということだが、引き揚げに向けた準備は時間がかかるとみられている。

 事故原因の究明も進んでいる。事故前、セウォル号は急旋回したことが分かっているが、事故原因を調べている合同捜査チームは急な針路変更が事故につながったとの見方を示した。

 また、事故当時、セウォル号を操縦していたのは20代の三等航海士だったという。

 合同捜査チームは18日未明、運航会社の家宅捜索を行っていて、安全管理が適切だったかについても捜査を進めている。