アメリカの原油相場が上がったことや、利上げは急がず慎重に進められるとの見方が２５日もニューヨーク市場に広がったことでダウ平均株価は過去最高値を更新した。

　２５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は前の日から１５ドル３８セント値上がりして１万８２２４ドル５７セントで取引を終えた。ダウ平均株価の過去最高値を２日連続で更新。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は０．９９ポイント下がり４９６７．１４で終えた。

　前日、連邦議会上院で証言したＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）のイエレン議長はこの日、下院で証言した。目新しい発言はなかったと市場は捉えているが、ＦＲＢが利上げを急がず、今年半ばまで事実上のゼロ金利を続ける考えがあらためて示されたと見て株式を買う動きが続いた。ただ、最高値圏とあって目先の利益確定を目的にした売りも出て、ダウ平均は大きな値動きにはならなかった。