与党惨敗「朴政権に厳しい審判下る」韓国紙
韓国・朴槿恵大統領の政権運営が厳しくなりそうだ。韓国で13日に行われた総選挙で与党「セヌリ党」が敗北し、第1党から転落した。
事前の予想を覆すセヌリ党の惨敗について、14日朝の韓国紙は、「朴槿恵政権の失政に対する厳しい審判が下ったものだ」などと、朴大統領の責任を問う論調が目立つ。
13日の総選挙(定数300、開票率99.9%)の結果、セヌリ党は目標の過半数を大きく割り込む122議席にとどまった。最大野党「共に民主党」の123議席を下回って第1党から転落し、セヌリ党の金武星代表は、「惨敗の責任をとる」として代表を退くと表明した。
候補の公認をめぐる派閥争いで反感が広がったことに加え、低迷する韓国経済の立て直しで成果を出せていない朴槿恵政権に対する不満も根強かったものとみられる。その朴大統領本人の反応は今のところ伝えられておらず、大統領府の報道官が短いコメントを発表した。
韓国大統領府・鄭然国報道官「国民のために仕事をする新たな国会になることを願う」
任期が残り2年を切った朴大統領の求心力は大きく低下し、慰安婦問題をめぐる日本との合意の履行に影響がでる可能性もある。