自民・河村議員ら、中国ナンバー4と会談
中国共産党序列4位の兪正声政治局常務委員が、中国を訪れている自民党の河村建夫議員らと19日に会談した。緊張が高まっている尖閣諸島をめぐって双方の溝は埋まらなかった。
会談で兪正声氏は、日中関係について「お互いが脅威とならないよう協力していくべきだ」と述べる一方で、尖閣諸島周辺の日本の領海に中国の公船が侵入を繰り返している問題については、尖閣諸島は中国の領土だとする従来の立場を崩さなかったという。
自民党・河村建夫議「現在の尖閣諸島周辺、中国船の動き等々については、緊張を中国側から高めているのではないかと。政治がもっとしっかりと日中関係を良好にしうるようにしなきゃいかんと、懸念の意を表した」
また、河村議員は来月中国で行われるG20首脳会議に合わせて日中首脳会談を実現させ、「世界経済やテロ対策などについて話し合いたい」との安倍首相の意向を伝えたが、兪正声氏は対話の重要性を強調する一方で、首脳会談の実現について言及は避けたという。