米露外相が初会談 米、露に厳しい姿勢も…
G20外相会議に出席するためドイツを訪れているアメリカのティラーソン国務長官は16日、ロシアのラブロフ外相と初めて会談し、ロシアに対し厳しい姿勢もみせた。
初会談では、冒頭撮影がティラーソン長官の挨拶の途中で打ち切られるなど、アメリカ側の慎重な対応の様子が伺えた。
会談で両者は、過激派組織「イスラム国」やシリア内戦への対応などで協力を進めることで一致した。一方、ウクライナ問題では、ティラーソン長官がロシアに緊張緩和につながる行動を求めるなど厳しい姿勢もみせた。
ティラーソン国務長官「意見が一致しない分野では、アメリカは自国と同盟国の権利と価値観を守る」
これに対し、ラブロフ外相は「一度で、すべての違いを解決することはできない」と応じた。
ロシアとの関係改善を訴えるトランプ大統領だが、ロシアとの不適切な接触で側近が辞任する事態も起きていて、距離感を測りかねている状況。