英国の大学 ワクチン「成功確率50%」
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり、9月頃までの実用化を目指すとしていたイギリスのオックスフォード大学が、「現段階で成功する確率は50%しかない」との見通しを明らかにした。
これは23日にイギリスのテレグラフ紙が伝えたもの。オックスフォード大学で、ワクチン開発の責任者を務めるエイドリアン・ヒル教授は、「今年の初めに9月までに有効なワクチンを開発する可能性は80%だと言ったが、現段階で結果が出ない可能性が50%ある」と明かしたという。
ヒル教授は、イギリスで新型ウイルスの新たな感染者が減少し続ける中、有効性を証明するだけのデータを集められない可能性があると説明している。
このワクチンを共同開発しているイギリスの製薬大手アストラゼネカは21日、開発に成功した場合は9月から供給を開始できる生産体制を整えたと発表していた。