中国当局が反発「すべての資料提供した」 コロナ起源めぐりWHO“中国側の情報提供が不足”
新型コロナウイルスの起源をめぐり、WHO(=世界保健機関)が中国側の情報提供が不足していると指摘したことについて、中国当局は会見で、「すべての資料は提供した」と反発しました。
ロイター通信によりますと、新型コロナの起源をめぐりWHOのテドロス事務局長は6日の会見で、「中国が持つすべての情報にアクセスできなければ、仮説を検証できない」などと、中国側にさらなる情報共有の協力を呼びかけていました。
これに対し、中国疫病予防コントロールセンターは8日に会見を開き、「把握できている全資料を提供し、検査や分析結果の隠蔽(いんぺい)もなかった」と反論したうえで、「WHOは科学的で公正な立場に立ち、起源調査の問題を政治の道具にしてはならない」と強く批判しました。
また、起源の可能性が指摘される湖北省・武漢についても、「ずっと武漢に注目し続けるべきではない」と強調し、他の国や地域にも調査を拡大すべきだと主張しています。
■写真:コロナウイルス