ヘイリー氏が選挙戦からの撤退を表明する見通しです。11月に向けてトランプ氏とバイデン氏の戦いが始まることになります。中継です。

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11月に向けてトランプ氏とバイデン氏の戦いが始まることになります。

今回、トランプ氏が圧倒的な強さを見せましたが、これは、あくまで共和党内の戦いだからです。11月の本選でバイデン氏に勝つには、ヘイリー氏に集まった「反トランプ票」や「無党派層」への支持拡大が大きな課題となります。

この後、ヘイリー氏は地元で演説し、選挙戦からの撤退を表明する見通しですが、その場でトランプ氏への支持は表明しないとみられています。

今回、ヘイリー氏を支持した層をトランプ氏が取り込むことができるのか。それともバイデン氏が奪うのか。今後の勝敗の鍵を握る大きなポイントになります。

――11月に勝つのは今のところどちらだと考えられますか。

2人とも不安要素を抱えていてまだ、なんともいえません。

バイデン大統領は高齢への懸念が高まっていて、今後、言い間違いや転倒などが報じられると、致命的になるおそれがあります。また、イスラエルへの対応や急増する不法移民への対応も課題となっています。民主党関係者からは「大統領選の直前になれば、『さすがにトランプ氏が大統領になるのはまずい』という雰囲気になり、バイデン氏に支持が集まる」と楽観的な意見も聞かれますが、どうなるか分かりません。

一方、トランプ氏も多くの裁判を抱えていることから、裁判費用や選挙活動との日程調整などが大きな足かせとなります。4つの刑事事件で起訴されましたが、「バイデン政権の政治的迫害だ」と訴えることで、党内の支持を伸ばすことに成功しました。

しかし、この手法で本選での支持が必要となる無党派層の理解を得られるかは、不透明です。さらに今後、有罪判決が出た場合、支持率が下がる可能性があり、トランプ氏にとっては裁判の行方が選挙戦を左右することになります。