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公明党、憲法96条改正に慎重論相次ぐ

2013年4月26日 16:07
公明党、憲法96条改正に慎重論相次ぐ

 公明党は26日、憲法改正のための手続きを定めた憲法96条について党内で議論したが、96条だけを先行して改正することには慎重論が相次いだ。

 憲法96条は、憲法改正を発議するためには衆参両院で3分の2以上の賛成が必要と定めている。安倍首相はこれを過半数へと引き下げる改正に意欲を示しているため、同じ与党である公明党は対応を迫られている。

 26日朝の会議では、「憲法改正には法律の改正に必要な過半数よりも重い要件を課すべきだ」「96条だけを先行して改正すべきでない」といった慎重な意見が相次いだという。

 公明党・井上幹事長「憲法全体をどう考えるかが、私は大事ではないかなと思っています」

 執行部は26日の意見も踏まえ、党の考えをまとめる方針だが、96条の改正に積極的な安倍首相との違いが鮮明になりつつある。