厚木基地の騒音被害を巡る訴訟で自衛隊機の夜間と早朝の飛行差し止めを命じた横浜地裁の判決について、小野寺防衛相は２３日、控訴する考えを示した。

　小野寺防衛相「今回の判決については、自衛隊機の運航を一部差し止めるなど防衛省にとっては受け入れがたい内容を含む判決であることから、関係機関と十分調整の上、適切に対処してまいりたい。受け入れがたい内容という私の発言にすべて帰着することだと思っている」

　小野寺防衛相は控訴する考えを示す一方、「厚木基地周辺住民の生活環境の整備には一層努力してまいりたい」と述べ、理解を求めた。

　厚木基地には海上自衛隊の航空部隊がいて、尖閣諸島を含む東シナ海の警戒監視活動や救難飛行艇による海難救助などを行っている。