菅長官グアムへ 海兵隊移転事業の進捗確認
菅官房長官が29日午前、グアムに向け出発した。グアムは沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の移転先の一つで、菅長官は移転事業の進捗(しんちょく)状況を確認する予定。
日米両政府は、沖縄に駐留する1万9000人の海兵隊のうち、約9000人をグアムなどに移転することで合意している。菅長官は30日までの2日間で、移転先であるアンダーセン空軍基地を視察するほか、米軍関係者と会談する予定で、移転事業の進捗状況を確認する。
普天間基地の移設をめぐって沖縄県と激しく対立する中、政府として沖縄の基地負担軽減に取り組む姿勢をアピールする狙いもある。危機管理を担う官房長官が外国を訪問するのは異例のことで、2003年に中国を訪問した当時の福田官房長官以来、12年ぶりとなる。