参議院予算委員会 テロ・災害対策で論戦
ベルギーで起きた同時テロ事件を受け、25日の参議院予算委員会で民主党の水岡議員は安倍首相に対して今の法律の枠組みで対応が十分かただした。
安倍首相はテロ対策について現行法の枠組みの中で最善を尽くすと述べる一方で、常に対応の見直しを続けていく方針を強調した。
民主党・水岡議員「今日本としては、安倍内閣としては、例えば今ここでご紹介した最終報告、あるいは現存している法律、そういったもので(テロ等に)対処ができると考えていいんですよね」
安倍首相「災害あるいはテロ等に対する対応について、現在の現行法の枠組みの中で憲法のもと最善を尽くすことは当然のことだと思う。常に課題はあると、問題はあるかということを考えながら、先ほども答弁したが、不断の見直しも行いながら対応をしてきたい」
これに対して水岡議員は、「現在の法律によって対応できるというなら、憲法を改正して緊急事態条項を入れようとしているのはどういうことなのか」とただした。安倍首相は、「行政府の長として、現憲法下で最善を尽くしていくことは当然だ」と述べ、憲法改正の議論とは切り離して考えるべきとの認識を示した。