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「カジノ法案」衆院委員会で採決へ

2016年12月2日 12:30
「カジノ法案」衆院委員会で採決へ

 先月30日に審議入りした日本でカジノの合法化を目指す「カジノ解禁法案」について、自民党はまもなく衆議院の委員会で採決する方針。

 2日に採決となれば、今の国会での審議時間は6時間あまりにとどまる。ギャンブル依存症などの問題が指摘される中、民進党などは「委員会運営があまりに強引だ」などと反発している。

 民進党・緒方林太郎議員「けさの各紙、見ておりましたら、十分な審議をせずに採決するのは国会の責任放棄だとか、まともな議論もせずに採決することなど論外だとか。誰がこんな強引な委員会運営を主導しているんですか。安倍総理大臣ですか、菅官房長官ですか」

 衆院・内閣委、秋元委員長「私に聞かれても答えようがありませんので。質問を続けてください」

 党内に法案への賛否両論を抱える民進党は、審議の進め方に抗議する形で採決の際には退席する方針。

 また、党内に慎重意見が根強くある公明党は対応を協議した結果、採決では賛成反対の党議拘束を外し、個々の議員の判断に委ねるという苦しい判断となった。カジノ解禁法案を巡っては与党内の足並みも乱れている。

 一方、年金支給額の上昇をおさえるための「年金制度改革法案」が2日朝の参議院本会議で審議入りした。野党側は年金カット法案だと批判している上、衆議院での審議を巡って反発を強めている。会期末をにらんで与野党の攻防が続くことになる。