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プーチン大統領 特別インタビュー全文5

2016年12月14日 17:55
プーチン大統領 特別インタビュー全文5

 北方領土問題などについて話し合う安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談が15日から始まる。会談を前に、プーチン大統領は、日本テレビと読売新聞の取材に応じた。(5/20)


■ことし計2時間15分の直接会談…今回、平和条約締結は?


――1956年の共同宣言をベースにということを言いました。2000年も含めて、多くの首相、ロシアの大統領が協議を重ねてきました。日本の今の安倍首相も4島の帰属の問題を解決して、平和条約を締結するという立場だと認識をしています。そして、大統領と安倍首相の間ではこの1年以上、かなり精力的に議論が行われたと私たちは理解しています。特に、昨年の秋のニューヨークから始まって、その時は10分だと思うが、今年になってからもソチ、ウラジオストク、リマで、2人だけの会談を重ねてきました。私たちがカウントすると、その時間だけで2時間15分になります。現在、この領土の問題を解決して、今度の首脳会談で平和条約の締結にまで持って行くということは現段階で見通すことができないと考えていいのか。

 もちろん、平和条約締結をめざしています。もちろん、そうした結果をめざしています。しかし、あなたは共同宣言に触れましたが、日本のせいで交渉が中断しました。日本のパートナーが求めたので、我々は2000年に再び共同宣言に基づき、平和条約締結をめざすことにしました。


■日ソ共同宣言には“2島”「4島は、共同宣言の枠外だ」


 しかし、共同宣言には2島について書かれていますが、首相が4島の問題を提起しました。つまり、共同宣言の枠を超えています。これはまったく別の話で、別の問題提起です。

 私は日本、日本文化、柔道などの日本のスポーツが大好きです。しかし、私はロシアの方がもっと好きですと言っても、みなさんを侮辱することにはなりません。そして私はロシアの、安倍首相は日本の国益の観点から交渉します。

 私たちは妥協点を見出さなければなりません。第2次大戦という20世紀の恐るべき悲劇の結果は、しかるべき国際的な文書によって確定していることを理解しなければなりません。第2次大戦の結果として成立した国際法の基礎を崩さず、論争をどうやって解決するかはとても難しいことです。


■「交渉の結果は予測できない。日本の柔軟性次第だ」


 ですから、我々の交渉の進展や結果について、予測することはできません。今、我々が話していることは、70年前の出来事から引き継いでいることです。いずれにしても、70年にわたり、我々は平和条約の締結問題を含めて、対話を進めてきました。

 安倍首相の故郷を訪れる中で、この問題をどうやって解決できるか、はっきりと理解できるようになりたいです。そうなれば、とてもうれしいです。チャンスはあるのでしょうか。おそらく、いつもあるのです。なければ、話し合うことはなにもありません。これらのチャンスがどれくらい大きなものなのか、いまは言えません。それは我々のパートナー(日本)の柔軟性にかかっています。

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