プーチン大統領 特別インタビュー全文8
北方領土問題などについて話し合う安倍首相とロシアのプーチン大統領との首脳会談が15日から始まる。会談を前に、プーチン大統領は、日本テレビと読売新聞の取材に応じた。(8/20)
■柔道の試合に例えると今はどの時点?延長戦?
――かつて大統領自身はこの平和条約締結までの道のりを、柔道の試合に例えたことがあった。試合にたとえると、試合はまだ続いていたとする。例えば、オリンピックだと、5分間の試合時間があって、今この時点は、5分間の中ではどのぐらいの時点なのか。もう延長戦に入っているのか。
■「柔道で言えば、“よし!”交渉続行の指示が出た状態」
いや、それについてはもう話しました。日本側は一方的にこの交渉を中止してしまいました。ところが今度は、日本側の希望で、我々は再びこの交渉に戻ることになりました。この場合は柔道にたとえると、どのような指示が出ているのでしょうか?あなたがたは、わたしよりもよくご存じでしょう。「よし!」「続けなさい」というわけで、我々は交渉を続けることになりました。
――そうすると、まだその続けようとする、両方の意志が今重なっただけで、この後の道のり、結論は、現在は見通すことができないという認識か。
こんにち、非常に多くの問題があって、それらの問題は様々な省庁で専門的に分析しなければなりません。例えば、政治面では外務省、経済関連では経済関連の省庁、安全保障を担当している省庁のラインです。我々は、何について合意できるのでしょうか。日本とロシアにとって、どんな結果をもたらすのでしょうか。すべてを考慮し、理解しなければなりません。それは、露日の国民が、妥協が受け入れ可能で、それぞれの国益に合致するとの結論に達するためです。