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岸田政権発足から1年 “統一教会”物価高など課題 苦しい政権運営に

2022年10月4日 16:22
岸田政権発足から1年 “統一教会”物価高など課題 苦しい政権運営に

岸田政権が発足して4日で1年、政権の課題について解説です。

夏までは安定していた岸田政権ですが、ここに来て世論を見誤った対応が相次ぎ、苦しい政権運営になっています。

岸田首相は、「聞く力」を掲げ、コロナ対策などで一度決めた政策でも変更する柔軟さを見せました。こうした姿勢も評価され衆参の選挙で勝利するなど、夏までは高い支持率を維持し、政権は安定していました。ところが、安倍元首相の銃撃事件を境にほころびが生じます。

「聞く力」を発揮するどころか、安倍元首相の国葬を早々に決断し、説明不足などといった批判が噴出しました。その後、国葬を行う理由を繰り返し説明しましたが、理解は得られなかったようで、国葬への評価は下がる一方でした。

いわゆる統一教会との関係について、自民党の点検が遅れたことも、「世論を見誤った」との批判が高まりました。その後は、「関係を断つ」と強調しましたが、教団と安倍元首相の関係を調査することに後ろ向きであることなどから、首相の指導力には疑問がもたれています。

年末にかけ、物価高など課題が山積する中、「聞く力」を発揮し、国民に響く対応を取れるかが、問われています。