レーダー照射“新証拠”防衛省が探知音公開
自衛隊機が韓国軍から射撃の際に使用するレーダーの照射を受けた問題で、防衛省は新たな証拠として自衛隊機内の装置がレーダー照射を探知した際に発した音を公開した。
乗組員に共有するため探知したレーダーの電波信号を音に変換したもので、防衛省によると、韓国側が主張する捜索用のレーダーであれば、音が途切れ途切れになるのに対し、射撃用のレーダーは強い電波を連続して照射されるため音が鳴り続ける特徴があるという。
今回、公開した音は強い音が一定の時間、連続して鳴っていて、防衛省は照射を受けたことを裏付ける客観的な証拠だと主張している。
さらに、防衛省は、この音の公開とともに「最終見解」を発表し、韓国側に改めてレーダー照射の事実を認め再発防止を徹底するよう強く求めた。また、「最終見解」では「これ以上、実務者協議を継続しても真実の究明に至らないと考えられることから協議を続けていくことはもはや困難であると判断する」と主張し、韓国側との協議を打ち切る考えを示している。