通常国会召集“不正統計”めぐり論戦へ
平成最後となる第198通常国会が28日に召集された。厚生労働省による、不正な統計調査の問題をめぐり、冒頭から激しい論戦となりそうだ。
政府・与党は、およそ2兆円の消費税率引き上げ対策を盛り込んだ、来年度予算案の早期成立を目指すが、野党側は不正統計問題を徹底追及する構えで、通常国会は幕開けから波乱含みの展開となる。
安倍首相「予算の早期成立を期し、そして、教育の無償化等、重要法案の成立を図って、国民の期待に応えていきたいと思います」
政府・与党は、予算案のほか、幼児教育無償化の関連法案などを成立させ、夏の参議院選挙に向けた実績としたい考え。
一方、野党側は不正統計問題で臨戦態勢に入っている。
立憲民主党・辻元国対委員長「アベノミクスの粉飾決算じゃないかとか。あらゆる粉飾を明らかにしていく」
野党側は、不正な統計調査の結果、アベノミクスの成果に偽りがあったのではないかなどとして、国会で追及していく構え。また、立憲民主党の福山幹事長は、根本厚労相について、対応が信頼できないと批判し、罷免を求めた。
国会では、28日午後に開会式が開かれるが、今の天皇陛下が出席されるのは、衆議院が解散されない限り、これが最後となる。
国会の会期は6月26日までの150日間、参院選もにらんだ与野党の論戦がスタートする。