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女性の政治参画進まぬ“背景” 国会で議論

2019年3月4日 22:09
女性の政治参画進まぬ“背景” 国会で議論

国会で、野党側が虐待や拉致問題について追及する一方、統一地方選挙を来月に控え、女性の政治参画が進まない「背景」についても議論となった。

自民党・有村治子議員「女性の政治参画が遅々として進まない理由には、立候補する時点、すなわち選挙において、アンフェアな『壁』があるのではないかというふうに私は思い始めています。例えば『分かった。あんたを支持してやるよ』ということで食事を一緒に食べようとか、お酌を強要されたりとか。後ろから腰に手をやられてその手がだんだん下がっているということも、みんな経験している」

片山女性活躍担当相「今、委員がご指摘されたようなことを、私も政治(の世界)に入って14年目になりますが、本当にはっきり言ってありますよ。民主主義の根幹を守るためのこういったハラスメント対策を行って参りたいと考えております」

自民党・有村治子議員「国会においても女性議員は少ないです。環境適応した人だけがここにいます。だけど、そんな肉食系の女性議員だけでいいのかどうかということを考えるとですね、障害をお持ちの方、あるいは普通に子育てをしている方、いろんな経験がある方ということの多様な議会になっていくためにも大事です」

安倍首相「女性特有のですね、この壁、あってはならない壁があったんだろうと思います。我々、そういう壁を取り除いていき、もっと多くの、有村さんがおっしゃったところの肉食系以外のですね、多様なですね、方々が活躍できる場にしていきたいというように思っております」

片山女性活躍担当相は、内閣府が2017年に女性の地方議員およそ4000人を対象に行った調査の結果、「3割が女性として差別されたり、ハラスメントを受けた経験があり、それが議員活動上、課題となっていると答えている」と指摘した。

また、安倍首相は「なかなか男性にはわかりにくいが、しっかりと壁を取り除いていきたい」と強調した。