統計不正“内部文書”提出巡り厚労省を追及
統計不正問題で、野党側は、厚生労働省が不正を組織的に把握していた可能性を示す内部文書の提出を巡り、厚労省を追及した。
立憲民主党会派の大串議員は、厚労省が組織的に不正な調査を行っていたことを知り、対策を講じようとしていたことを示す内部文書があるはずだと指摘し、その提出を求めた。
立憲民主党会派・大串博志議員「ないならないで、調査中なら調査中ってちゃんと言ってくれればいいのに、何もないんですよ。資料はあったのか、ないのか。お答えください」
厚労省・藤澤勝博政策統括官「文書の存否および真正性の確認などを現在行っているところでございます」
立憲民主党会派・大串博志議員「存否および真正性の確認をしているとおっしゃったんで、真正性とおっしゃったから聞いてるんです。真正性を確認する段階に至ってるんであれば、これかなと思われる文書があったということですね」
厚労省・藤澤勝博政策統括官「文書の存否および真正性の確認を行っておりますので、まずそこから確認をしているという状況でございます」
この上で、大串議員は文書やメールなどの内部文書について、あらためて提出を求めた。
また、厚労省の行った調査を、総務省に統計委員会が不十分だと指摘したことを受けて、別の第三者機関で再調査すべきだとただした。これに対し、根本厚労相は「特別監察委員会は中立的・客観的な立場から集中的に検証を行った」として、否定的な考えを示した。