学術会議の推薦リストは参考資料として添付
日本学術会議の会員候補6人が任命されなかった問題です。菅総理大臣が先週、学術会議の推薦リストを見ていなかったと明らかにしたことについて、政府は参考資料として添付していたなどと説明しました。
立憲民主党・黒岩議員「総理にあげた、この推薦者リストは、この6名の方もしっかりと名前がわかるようにあげたと、そういう理解でよろしいですか」
内閣府担当者「起案決裁文書では、すべて105人の方、全ての方のお名前がわかる形であげているものでございます」
会合で野党側は、推薦リストを見ずに決裁したのは違法ではないかと指摘しました。これに対し内閣府は、先月24日に菅総理にリストを提示した際、「99人のリスト」に加え、参考資料として学術会議が推薦した「105人のリスト」も添付したと説明しました。
さらに加藤官房長官は会見で、決裁の前に菅総理に対して任命の考え方の説明が行われており、人事は適法だと強調しました。
一方、日本学術会議の大西隆元会長が取材に応じ、菅総理の姿勢を批判しました。
大西元会長「官邸の中で、どこでどういう形で名簿が105(人)から99(人)に減るということが行われたのかは、あきらかにしていただかないと、これは学術会議だけの問題ではなくて、政府のあり方の問題にかかってくる」
大西氏は「総理以外の人が判断し6人を消すことは手続き上ありえない」として任命を見送った経緯を明らかにするよう求めました。