この週末、春を通り越したかのような気温となった静岡県内。23日、静岡市では…。
（白鳥 貴久 記者）
「正午過ぎの静岡市内は暖かい日差しが降り注ぎ、気温計は23度を示しています」
23日の、静岡市の最高気温は24.9度。このほか、県内では、熱海市網代で26.1度、牧之原市で25.5度、川根本町で25.4度と3地点で「夏日」を記録。網代では、3月の観測史上最高となりました。
（静岡市内で）
「今、結構汗かいていて、きょう半袖でも良かったって思うくらい暑いです」
この暑さで、外ではアイスを食べる人も。
（静岡市内で）
「めちゃくちゃ暑くて、なんかもうアイス食べたいなって、友人とアイス食べに来ました」「めちゃくちゃおいしいです」
一方、沼津市内の公園。22日にグルメイベントが開かれ、かき氷を食べたり、クラフトビールなどで喉を潤す人たちでにぎわっていました。そのイベントで、なにやら行列が…。行列の先に展示されていたのは、なんと、大谷翔平選手のホームランボールです。これは、昨シーズン50-50を達成した試合で続けて打った51号のホームランボールで、イベントに協賛する「ロコンド」が、約6500万円で落札しました。
（来場者）
「思い出になりました。僕、実際 野球やってるんで」
大谷選手が投手として試合で実際に投げたボールを手にすることもでき、“大谷旋風”は沼津にも吹いていました。
ポカポカ陽気で、気になるのは桜の開花。静岡での開花宣言は、平年だと3月24日、つまり「きょう」になります。
ここは、袋井市の桜の名所でもある法多山尊永寺。約200本のソメイヨシノが植えられていますが、23日に訪ねると、まだ、ほとんどがつぼみの状態でした。法多山では、22日から「さくらまつり」が始まりましたが、名物の「厄除団子」を楽しむ人たちも、開花が待ち遠しいようで…。
（愛知から来た親子）
「毎年（この時期に）来ていて、いつも満開ぐらい咲いているけど、ことしは珍しくまだ咲いていないな」
（子ども）
「保育園いっぱい桜咲いてる」
そんな中、開花より一足先に人気となっていたにが、この時期限定の「さくらだんご」
（愛知から来た人）
「やわらかくておいしい」
Q.桜は感じる？
「ほんのりと風味を感じる、あんこがよりマッチングしている」
法多山尊永寺によりますと、例年より桜の開花は1週間ほど遅れていて、今週末からは見ごろの桜もあるだろうということです。
一方、静岡市の駿府城公園を、24日、訪れてみると…。
（片山 諒 記者）
「駿府城公園の桜は、ほとんど咲いていませんが、少しずつ、つぼみが開き始めてきています」
ソメイヨシノなど、約900本の桜は、ほとんどがつぼみですが、一部花が開き始めた様子。シートを広げていた大学生たちに話を聞くと…。
（大学生）
Ｑ.きょうは何をしに来た？
「ピクニックです」
Ｑ.花見ではない？
「お花見という目的でした。来てみたら咲いてないですね」
この親子も…。
（親子連れ）
「桜が咲いているかなと思って来たが、まだ、ちょっとだけ咲いていなかった」
（子ども）
「お花なかったから、タンポポ摘んだ」
ソメイヨシノに先駆けて咲いていたのは、巽櫓（たつみやぐら）の近くにある「シダレザクラ」。多くの人が足をとめ、写真を撮っていました。
（訪れた人）
「これきれいだよね。きょう久しぶりに来て、きれいだなと思った」
続いては、伊東市の「さくらの里」。
（日吉 勇人 記者）
「河津桜など、残っている桜もあるが、肝心のソメイヨシノは、ご覧の通り、つぼみのままです」
「さくらの里」は大室山の麓にあり、全国の「さくら名所100選」に選ばれた“桜の名所”。桜の種類は約40種類、1000本もの桜が植えられています。
（出店者）
「いつも、3月20日の『春分の日』から出店しているが、その時は少なくても1分か2分咲きにはなっている」「ことしは河津桜も遅かったが、伊豆高原も遅くなっている」
中には“開花を期待”して訪れていた観光客も…。
（観光客）
「ちょっと残念ですね、暖かくなってきたし、4月に近づいてきたので、もっと満開かなと思った。咲いてないのと葉桜が混ざっちゃってて」「待ち遠しいよね？待ち遠しい」
「さくらの里」では、22日から、ソメイヨシノ50本のライトアップを始めていて,
満開になれば、夜は幻想的な雰囲気も楽しめるということです。
そして、ここは、松市の桜の名所、浜松城公園。
（西尾 拓哉 記者）
「きょうは曇り空、薄日が差している浜松市内ですが、桜の木を見てみますと、まだ、わずかですが、花を咲かせていますね」
園内には、約330本のソメイヨシノが植えられていますが、日当たりのいい木では「10輪以上」が花を咲かせていました。浜松城公園の桜は、今週27日にも開花する予想で
、4月４日ごろに満開を迎える見込みです。
（千葉からの観光客）
「ことし花粉症を克服したので、やっと、お花見ができるので、すごく楽しみです」「（木の）下の方も咲いていて、それを見つけるのも、『あそこが咲いているね』と楽しみです」
（京都からの観光客）
「もうすぐ咲きそうやなという感じですね」「春が来た、新年度が始まるみたいな」「明るい気持ちになりますね」
桜が咲き誇る本格的な春の訪れは、もう間もなくです。
