【陸上・日本選手権男子5000m】塩尻が優勝・大学生ランナー&立教大監督・上野"選手"が健闘
駒澤・佐藤は健闘を見せたものの、目標に届かず4位
8月に開催されるブダペスト世界選手権の代表選考会を兼ねた日本陸上競技選手権大会が、6月1日に大阪・ヤンマースタジアム長居で開幕しました。
大会初日の男子5000mには、東京オリンピック男子マラソン6位入賞の大迫傑選手(Nike、早稲田大学OB)やリオデジャネイロ五輪に3000m障害で出場した塩尻和也選手(富士通、順天堂大学OB)、前回、前々回と連覇中の遠藤日向選手(住友電工)ら、多くの実力者が顔をそろえました。
序盤は、立教大学監督の上野裕一郎選手(セントポールクラブ)がオープン参加の外国人選手のすぐ後ろに付き、積極的にレースを展開します。細かいペースの上げ下げがありながらも、きっちり1000m2分40秒ペースを刻み、3000mまで進みました。
3000m過ぎに上野選手が後退すると、代わって先頭に立ったのが今季絶好調の塩尻選手でした。「勝負がラスト1周までもつれないように、早めに行こうと考えて走っていました」という塩尻選手は、4000mでベナード・コエチ選手をも抜いて、ロングスパートを仕掛け、後続をじわじわと引き離します。
世界選手権の参加標準記録(13分07秒00)には届かず即代表内定とはならなかったものの、最後は遠藤選手の猛烈なラストスパートから逃げ切って、13分19秒85の好記録で優勝を飾りました。
大会初日の男子5000mには、東京オリンピック男子マラソン6位入賞の大迫傑選手(Nike、早稲田大学OB)やリオデジャネイロ五輪に3000m障害で出場した塩尻和也選手(富士通、順天堂大学OB)、前回、前々回と連覇中の遠藤日向選手(住友電工)ら、多くの実力者が顔をそろえました。
序盤は、立教大学監督の上野裕一郎選手(セントポールクラブ)がオープン参加の外国人選手のすぐ後ろに付き、積極的にレースを展開します。細かいペースの上げ下げがありながらも、きっちり1000m2分40秒ペースを刻み、3000mまで進みました。
3000m過ぎに上野選手が後退すると、代わって先頭に立ったのが今季絶好調の塩尻選手でした。「勝負がラスト1周までもつれないように、早めに行こうと考えて走っていました」という塩尻選手は、4000mでベナード・コエチ選手をも抜いて、ロングスパートを仕掛け、後続をじわじわと引き離します。
世界選手権の参加標準記録(13分07秒00)には届かず即代表内定とはならなかったものの、最後は遠藤選手の猛烈なラストスパートから逃げ切って、13分19秒85の好記録で優勝を飾りました。
■駒大・佐藤選手が4位 その他大学生&上野"選手"の順位は
ターゲットナンバー(出場できる人数の上限)が「30」と限られるなか、多くの大学生ランナーも出場しました。
大学生の最上位でフィニッシュしたのは、駒澤大学の佐藤圭汰選手(2年)でした。世界選手権の日本代表を目指す佐藤選手は、その条件の1つである3位以内を目標に臨み、序盤は遠藤選手らをマークし、集団の真ん中ぐらいに位置どってレースを進めました。しかし、「4000mで1~2番に行きたかったんですけど、一番上げないといけないところで、瞬発的な切り替えが全然できませんでした」と振り返るように、勝負どころで塩尻選手のロングスパートに付いていくことができませんでした。
最後まで粘りを見せましたが、遠藤選手と清水歓太選手(SUBARU、早稲田大学OB)にも振り切られ、4位でレースを終えました。「途中で無駄な動きが多かった。まだまだ力不足です」と、悔しさを口にした一方で、佐藤選手はすでに前を向いています。
「自分は悔しさを知ったほうが強くなれると思う。来年のパリオリンピックに向けて、もう1回気持ちを切り替えてやっていこうと思います。まずは13分10秒台をしっかり出して、それをコンスタントに出せるような状態にして、来年はさらに進化して13分ひと桁を目標にしていきたいと思います」と決意を新たにしていました。
その他の大学生では、1月の箱根駅伝で花の2区で区間賞に輝いた中央大学のエース・吉居大和選手(4年)が8位に食い込みました。駒澤大学の主将・鈴木芽吹選手(4年)は入賞にあと一歩届かず10位。順天堂大学のスーパールーキー・吉岡大翔選手は14位。序盤積極的にレースを進めた吉居兄弟の弟・駿恭選手は21位。東海大学のエース・石原翔太郎選手は23位でした。
なお、序盤見せ場を作った上野"選手"は25位でレースを終えました。
大学生の最上位でフィニッシュしたのは、駒澤大学の佐藤圭汰選手(2年)でした。世界選手権の日本代表を目指す佐藤選手は、その条件の1つである3位以内を目標に臨み、序盤は遠藤選手らをマークし、集団の真ん中ぐらいに位置どってレースを進めました。しかし、「4000mで1~2番に行きたかったんですけど、一番上げないといけないところで、瞬発的な切り替えが全然できませんでした」と振り返るように、勝負どころで塩尻選手のロングスパートに付いていくことができませんでした。
最後まで粘りを見せましたが、遠藤選手と清水歓太選手(SUBARU、早稲田大学OB)にも振り切られ、4位でレースを終えました。「途中で無駄な動きが多かった。まだまだ力不足です」と、悔しさを口にした一方で、佐藤選手はすでに前を向いています。
「自分は悔しさを知ったほうが強くなれると思う。来年のパリオリンピックに向けて、もう1回気持ちを切り替えてやっていこうと思います。まずは13分10秒台をしっかり出して、それをコンスタントに出せるような状態にして、来年はさらに進化して13分ひと桁を目標にしていきたいと思います」と決意を新たにしていました。
その他の大学生では、1月の箱根駅伝で花の2区で区間賞に輝いた中央大学のエース・吉居大和選手(4年)が8位に食い込みました。駒澤大学の主将・鈴木芽吹選手(4年)は入賞にあと一歩届かず10位。順天堂大学のスーパールーキー・吉岡大翔選手は14位。序盤積極的にレースを進めた吉居兄弟の弟・駿恭選手は21位。東海大学のエース・石原翔太郎選手は23位でした。
なお、序盤見せ場を作った上野"選手"は25位でレースを終えました。