東京五輪の陸上女子1500mで日本人初の8位入賞を果たした田中希実選手が3日、ニューバランスに所属しプロ選手として活動することを発表しました。

1000m、1500m、3000mで日本記録を保持している田中選手。先月末で4年間にわたりサポートを受けてきた豊田自動織機を退社し、新たなスタートを切ることになりました。

この日行われた会見では、「最近は、今までのがむしゃらさやハングリー精神が失われているような気がしていた。今後もっと世界のトップで(戦う)となったら、潜在能力以上の力が必要になってくる。そのためには、より強い思いと確かな取り組みが必要になり、そこに対してのプロ意識も大事になってくると感じ今回の決断をしました」と新たな道を選択した理由について説明しました。

田中選手は前日2日に開催された『THE MIDDLE2023』女子1000mで新しいニューバランスのユニホームを着用して参加。レース後には「堂々と走ることができてうれしかったし、楽しかった」と話していました。

今後の目標については「世界のトップで戦いたいのが一番の目標。そこに向かって努力する中でいろんな人に影響を与えていきたいし、陸上界だけでなく社会全体であったりよりたくさんの人の目にとまる選手になっていきたい」と決意を新たにしました。