「絶対に戻れる」内村の言葉で北園が再起
内村航平選手も「日本に必要な存在」と期待を寄せる北園丈琉選手(18)が14日に行われたNHK杯の公式練習(長野市・ビッグハット)に参加しました。
北園選手は4月に行われた全日本選手権で並みいる強豪を抑え予選を1位で通過しますが、決勝の最終種目・鉄棒で落下し両腕の靱帯(じんたい)を損傷、6位に沈みました。
その北園選手は14日、右腕にテーピングを巻きながらの公式練習となりましたが、あん馬では持ち前のダイナミックな開脚旋回を披露するなど、ケガを感じさせない動きを見せました。
練習後の会見で北園選手は、テーピングを巻いていた右腕について「剥離骨折をしていた」と答え、「最初は腕立ても倒立も何もできなかった。種目によってはまだ痛みがある」と練習が思うようにできなかったことを明かしました。
東京五輪については「絶対に無理だと諦めていた」と語った北園選手。そんな北園選手を絶望の淵から再び奮い立たせたのは、内村航平選手でした。「内村さんから電話をもらった。ケガをして3日後くらいにいきなり電話が来て『大丈夫?気持ちを切らさなかったら絶対に戻って来られる』という言葉をもらって頑張ろうと思った」と折れていた北園選手の気持ちを、憧れのレジェンドの言葉が救ったと言います。
北園選手は「みんなの協力のおかげでここに立てている。皆さんへの感謝の気持ちを込めて演技したい」と意気込みを語りました。
NHK杯は15日に女子、16日に男子の競技が行われます。
写真:森田直樹/アフロスポーツ