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母の支えを胸に「母の日」快挙の片岡尚之

2021年7月3日 1:17
母の支えを胸に「母の日」快挙の片岡尚之

第88回日本プロゴルフ選手権 2日目(栃木・日光カンツリー倶楽部)。

23歳の片岡尚之選手は通算イーブンパーの54位タイで決勝ラウンド進出を決めました。今年5月、プロ4戦目でツアー初優勝を飾った片岡選手。史上3番目の早さで快挙を達成したのは「母の日」でした。活躍の裏には母親の献身的なサポートが…

今年5月、男子ゴルフ界に新たなヒーローが誕生しました。その選手がプロ4戦目にして「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でツアー初優勝を飾った23歳の片岡尚之選手です。4戦目での優勝は松山英樹選手(2戦目)、金谷拓実選手(3戦目)に続く史上3番目の早さでした。

この当時、所属先のないフリーのゴルファーだった片岡選手。後輩キャディーとのスケジュールが合わず、キャディーバッグを乗せたカートを引きながら1人でプレーし、バンカーショットの後も自ら砂をならすなど負担が大きい中での初優勝でした。

最後まで優勝を争った宮本勝昌選手は片岡選手について「かっこいいし、さわやか」と絶賛し、宮里優作選手も「ジャニーズ系で人気出そう」と話すなど、イケメンゴルファーとしても注目されています。

片岡選手がゴルフを始めたのは2歳の時。ゴルフ関係の仕事をしていた父親の影響を受けたといいます。16歳の時には日本ジュニアゴルフ選手権を制し、日本アマチュア選手権でもベスト8に入るなど将来を期待されるゴルファーへと成長していきました。

しかし、大学ゴルフの名門、東北福祉大学への進学後にはけがで試合に出場できない時期もあり、プロテストも31位タイと下位での合格でした。

そんな片岡選手を支えてきたのが北海道の実家に住む母親。試合中のホテルの手配やお金の管理などをサポートしています。またアスリートフードマイスターの資格を持つ母の影響で片岡選手自身も料理が好きになり、得意料理はオムライス。片岡選手いわく、「ゴルフより料理の方がうまい」と言われることもあるそうです。

ツアー初優勝の快挙を成し遂げたのは「母の日」で、片岡選手は、「(母には)全然会えていなかった。すごく喜んでいたので、頑張って良かったなと思います」と喜びを語り、取材中、母親に電話。

優勝賞金(1000万円)でまだ何もプレゼントしていないという片岡選手は、「賞金で何かプレゼントしたいなと思っているけど欲しい“もの”とかある?」と尋ねますが、母からは「何?欲しい“もの”って。母さん“もの”はいらなくて、(尚之が)健康で元気でいてくれればそれでいい」と返事が。それでも最後に母は、「欲しい“もの”ね…尚之からたまにくる連絡。それだけ。頑張ってください」とおねだりし、片岡選手にエールを送りました。

ツアー2勝目を狙う日本プロゴルフ選手権は2日目を終え、首位と8打差の通算イーブンパー・54位タイと我慢のゴルフ。決勝ラウンド残り2日間でのチャージを狙います。

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