【男子3000m障害】順天堂大・三浦龍司が圧勝で大会3連覇 ブダペスト世界選手権に内定
大会2日目に男子3000m障害が行われ、順天堂大学の主将を務める三浦龍司選手(4年)が登場。
雨が降りしきるなか、同種目の日本記録保持者で東京五輪7位入賞の実績を誇る三浦選手は、圧巻の強さで大会3連覇を成し遂げました。
スタート直後は、2022年の日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)を制した大吉優亮選手(帝京大学4年)が飛び出しましたが、三浦選手は2周目で早くも先頭に立ちます。
その後は、先頭を明け渡すことなく独走。最後は後続を大きく突き放し、8分21秒41で優勝を果たしました。
今季、三浦選手が3000m障害を走るのは、先月21日のセイコーゴールデングランプリ(以下、GGP)に続いて2戦目。
記録は初戦のGGPの8分19秒07には及ばなかったものの、「手応えとしてはGGPの時よりも良かった。2000m以降も自分の力でぐいっと推進力を上げて走れた」とレースを振り返りました。
すでに今夏のブダペスト世界選手権の参加標準記録(8分15秒00)を突破している三浦選手は、今大会で3位以内に入ることが日本代表内定条件でしたが、しっかりと優勝して日本代表内定を決めました。
2022年のオレゴン世界選手権では、予選で5着に終わり、惜しくも決勝進出を逃しているだけに、「まずスタートラインに立たないことには、雪辱を果たすことにはつながらないので、スタートラインに立つ権利を得られたことがうれしい」と内定の喜びを口にしました。
「(オレゴン世界選手権の時は)予選のレースのラストで、自分が攻めなければいけなかった部分で行けなかったことが決勝を逃した大きな要因の1つだと思っている。自分の走りに対して自信を持って臨めるように走力の底上げが必要かなと思っています」と、前回の反省を生かし、今夏のブダペストに挑みます。
また、2022年は世界最高峰の大会であるダイヤモンドリーグ・ファイナルの舞台で4位入賞の快挙を成し遂げた三浦選手は、今季も9日にダイヤモンドリーグ・パリ大会に出場予定。
「そこでファイナルの切符を獲得したいですし、(世界選手権の)リハーサルになると思うので、そこでしっかりと手応えを確認し、最終調整していきたい」と、三浦選手の視線の先には常に世界があります。