競泳・松元“カツオ”200m自で日本一
◇第63回日本選手権(25m)水泳競技大会初日(16日、東京辰巳国際水泳場)
200m自由形に出場した東京五輪日本代表の“カツオ”こと松元克央(かつひろ)選手は予選2位で決勝へ駒を進めました。
東京五輪以来、初となるレースに「久しぶりのレースで緊張しました。1か月泳いでいなかったので、不安が大きかったです」と、レース前夜から緊張していたことを明かしました。
それでも決勝では落ち着いた泳ぎを見せ、レース序盤からトップに立ちます。最後は体1つ分以上の差を付けてフィニッシュ。1分42秒33で優勝しました。
「100mターンしてから(ペースを)上げるつもりでいたのでうまくやりたい事がやれたかなと」
東京五輪では金メダル候補とされながらも準決勝進出を逃してしまった松元選手。五輪後には1か月ほど休養をとったそうです。
「ああいう大きな舞台で結果を出せなかったのは情けない。あまりメダルメダル考えるのも苦しかったかなと。とりたい気持ちはあったけど、考えすぎも良くないかな。水泳を楽しむことがしたいなと思います」
東京五輪でともにメダルを目指していた鈴木陽二コーチとは競技終了後に話し合い、また一緒にパリ五輪を目指すことを決めました。
「僕には鈴木先生が必要。何よりも一番優先。(東京五輪の)レースが終わってから改めて『僕はパリまでやりたい。(鈴木)先生は?』と聞きました。先生はすぐに『おまえがやるなら俺はやる』と即答してくれたので、『お願いします』って言いました」
今後、5月に福岡で行われる世界選手権に向けて“楽しんで”泳ぎ込んでいくという松元選手。
「まずは自信を付けたい。(海外の)レベルが上がっているし、おいていかれてる感じ。その土俵に立つのが大事かなと。世界に挑戦するのが楽しいと思いながらやって行けたらと思います」
今後はENJOY(エンジョイ)カツオで世界を目指します。