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花巻東“怪物1年生”佐々木 準決勝で敗退

2021年11月23日 16:08
花巻東“怪物1年生”佐々木 準決勝で敗退

◇明治神宮野球大会 高校の部準決勝 広陵(中国地区・広島)10-9花巻東(東北地区・岩手)、23日・神宮球場

エンゼルス・大谷翔平選手らを輩出した花巻東の“怪物1年生”佐々木麟太郎選手は3番・ファーストでスタメン出場。

2回に花巻東は1点を先制するも、その直後に佐々木選手と同じ1年生で、4番に座る“広陵のボンズ”こと真鍋慧選手が3ランホームラン。この回、5点を奪われ逆転を許します。さらにその後、花巻東は最大7点のリードを許す苦しい展開となりました。

それでも6回に1点を返し、7回には2アウト1、3塁で3番・佐々木選手が2点タイムリーツーベースを放ち4点差とします。

8回にも1点を返し、2アウトながらランナー1、2塁で1発が出れば同点の場面で佐々木選手にチャンスが回ってきます。

2ボール1ストライクで迎えた4球目、高めのボール球をライトスタンドまで運んだ一発は高校通算49号。怪物1年生が同点の3ランホームランを放ちます。

しかしその直後、広陵に勝ち越しタイムリーを浴び、花巻東は惜しくも1点差で敗れ、準決勝で姿を消しました。

試合後、「全国レベルのピッチャー陣で、球速も上がり、変化球のキレもあり、打ちづらい中で、(8回の)大事な場面でチームの3番として責任を果たせたのは今までで一番の収穫」と振り返った佐々木選手。

さらに、花巻東のOBである大谷翔平選手がメジャーリーグのMVPを獲得したことについても言及し、「花巻東を卒業して世界のトップで活躍している大谷選手のMVPはチームの力になっている。自分たちも負けられないという思いで戦っていました」と、大きな刺激となっていると話しました。

来年3月に開催される予定の選抜高校野球への出場を確実としている花巻東。“怪物1年生”と呼ばれる佐々木麟太郎選手がさらにどんな成長をするのか期待が高まります。

◆佐々木麟太郎選手の成績
<準決勝>
4打数3安打5打点1本塁打
<今大会通算>
10打数6安打9打点2本塁打