体操 日体大V7の裏に指導者・村上の助言
◇体操 全日本団体選手権女子決勝(11日、国立代々木競技場第一体育館)
チーム日本一を決める全日本団体選手権女子決勝に、7連覇がかかる王者・日本体育大学が出場。今大会からチームに帯同するのは、今年10月に引退した東京五輪銅メダリストの村上茉愛さん。“指導者・村上”としての初陣でもあります。
日体大の1年生エース・坂口彩夏選手は1種目目の跳馬。「村上さんからのアドバイスで良くなった」という「伸身ユルチェンコ2回ひねり」を成功させ、14.533の高得点をマークします。さらに、最終種目のゆかでも安定した演技をみせた坂口選手。2位のレジックスポーツと大差をつけ、日体大が優勝。指導者・村上さんと共に7連覇に輝きました。
試合後のインタビューで坂口選手は「(試合前は)不安な気持ちしかなかったが、やり始めてからは、自信がついてきた。力を全員で1つにして、最後まで力を出し切って優勝することができた」と7連覇の喜びを口にしました。さらに「緊張していたのが(村上さんに)伝わっていたので『いつも通り』『リラックス』と、何回も声をかけてもらった。しっかりいつも通りの演技を、みんなができた」と、“不安な気持ち”を払拭できた理由に、村上さんからの助言があったことを話しました。
指導者としての“初陣”を大会7連覇で飾った村上さんは、「今日はみんなのお守り代わりになるような役割ができたらいいなと思っていた。みんなが楽しそうに助け合いながら試合をしていた。優勝してくれたのもうれしいし、チーム戦って助け合いが大事だということを改めて感じることができた試合でした」と話しました。
写真:松尾/アフロスポーツ