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「またここに戻ってこよう!」渡邊雄太がW杯前に交わした約束 ベテラン4人の絆

2023年9月3日 10:10
「またここに戻ってこよう!」渡邊雄太がW杯前に交わした約束 ベテラン4人の絆
左から渡邊雄太選手、比江島慎選手、富樫勇樹選手、馬場雄大選手 試合後の写真撮影
◇FIBAバスケットボールワールドカップ2023 順位決定戦 日本80-71カーボベルデ(2日、沖縄アリーナ)

ワールドカップの最終戦で勝利し、パリ五輪出場権を獲得した日本。大会前、結果次第では自らの代表引退を示唆していた渡邊雄太選手(28)が試合後、日本テレビの取材に応じました。

ちょうどチーム最年少の河村勇輝選手(22)の取材を終えたところで姿を現した渡邊選手。すると河村選手は「本当に引退させたくない気持ちだったので」と笑顔でコメント。渡邊選手は「本当に助けられました。ありがとう」と肩に手をかけ、この大会得点とアシストでチームを支えた若きポイントガードを称えました。さらに河村選手は「みんなが雄太さんを引退させたくない。そういった気持ちを持った選手がたくさんいた。若手はそういった気持ちを持って戦えたこと、誇りを持って戦えたと思います」と話しています。
今回日本史上初のW杯3勝、そしてパリ五輪出場決定と結果を残した日本チーム。その中で唯一のNBAプレーヤーだった渡邊選手は、コート内外でチームをけん引する姿が目立ちました。渡邊選手は大会前、代表でベテランに当たる比江島慎選手(33)、富樫勇樹選手(30)、馬場雄大選手(27)の4人で話し合っていた内容を明かしました。

「僕ら上の世代は、東京での最後の合宿所での練習が終わった時に4人で話しました。『日本代表で長い間練習してきたけど、もしかしたらここに戻ってこないかもしれないね』と声を掛け合った。『でもそうなりたくないから絶対勝って、またここに戻ってこよう!』と話しました。あっという間の5試合だったけど良かったです」

今回4選手がそれぞれに持ち味を発揮。最年長の比江島選手はベネズエラ戦でチーム最多23得点、富樫選手はキャプテンとしての存在に加え、オーストラリア戦以後は途中出場から安定したゲームメークと要所での3ポイントシュート。馬場選手は激しい運動量から攻撃ではダンク、ベネズエラ戦では3スティールを記録するなど守備での活躍も光りました。試合が終わった後、4人で写真撮影。長年苦楽を共にした日本代表4選手の絆が、チームに計り知れないプラス要素をもたらしました。

▽W杯今大会日本代表の結果
【1次ラウンド】
8月25日 ●日本63-81ドイツ(世界ランク11位)
8月27日 ○日本98-88フィンランド(世界ランク24位)
8月29日 ●日本89-109オーストラリア(世界ランク3位)
【順位決定戦】
8月31日 ○日本86-77ベネズエラ(世界ランク17位)
9月 2日 ○日本80-71カーボベルデ(世界ランク64位)