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レスリング リオ五輪銀 樋口黎自身初の世界選手権金メダル “人と人のつながりを大切にパリ五輪へ”

2022年9月19日 16:02
レスリング リオ五輪銀 樋口黎自身初の世界選手権金メダル “人と人のつながりを大切にパリ五輪へ”
世界選手権で優勝したレスリングの樋口黎選手(写真:AP/アフロ)
レスリング世界選手権 最終日(18日、セルビア・ベルグラード)

男子フリースタイル61キロ級の樋口黎選手(ミキハウス)が、自身初となる世界選手権での優勝をテクニカルフォール勝ちで決めました。

決勝の相手はイランのレザ・アトリ選手。東京五輪では57キロ級で5位に入賞した選手です。前半開始、10秒でタックルで相手の足をつかんだ樋口選手。ここはアトリ選手に逃げられてしまいます。

その後、すぐに相手の右足に飛びつくと、テイクダウンで2点をとり、さらにローリングで2点を追加します。最後は相手の体を足で挟み、点を重ね、10-0とし、テクニカルフォール勝ちを収めました。

試合後、「ここに至るまでの道のりで、ちびっ子の先生や、中学、高校の先生、大学の松本(慎吾)先生や湯元(健一)先生の下で、しっかりやってきて、所属を超えた中で応援してくれた人もいて。経験とか、人と人のつながりが優勝以上に価値のあるモノだと思っているので、そういったモノを大切にしてパリ五輪の金メダルに向けてやっていきたい」と改めて2024年のパリ五輪に向けて意気込みました。

特に師匠として仰ぐのは北京五輪銀メダリストの湯元健一コーチ。小さい頃から湯元コーチの映像を見ながら、技をまねしたりしていたことを明かしました。

「目指しているというか、根本にあるのは湯元さんのレスリング。実績をようやく1つだけ超えられたのはうれしいかなと思います」と11年に世界選手権で銅メダルを獲得している恩師を今回の金メダルで1つ超えたことを喜びました。

また、男子フリースタイルで70キロ級で世界王者となった後輩の成國大志選手からはハッパをかけられたことも明かしました。

「『先輩もこれ取るんですよ』って見せびらかしてきたんで、『こいつ・・・』と思いながら(笑)。でも、すごく刺激をもらえて、小さい頃から知っている選手で、素直にうれしかったし、僕も『負けないぞ』という気持ちで試合に挑めたので、良かった。成國に負けないで良かった」と笑いました。

今後に向けては五輪階級の57キロ級で戦う意思を示している樋口選手。東京五輪の予選では体重調整に泣かされましたが、24年のパリに向けて着々と準備を進めます。

「ようやく世界で一番になることができたので、1つもっていない五輪金メダルをとれるように頑張っていきたい」

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