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箱根駅伝“花の2区”の激走 吉居大和「あれがなかったら終わっていました」同郷の先輩、近藤幸太郎に感謝

2023年1月5日 17:12
箱根駅伝“花の2区”の激走 吉居大和「あれがなかったら終わっていました」同郷の先輩、近藤幸太郎に感謝
レース後の青山学院大学・近藤幸太郎選手(左)、中央大学・吉居大和選手(右)
今年の箱根駅伝で熱い展開となった花の2区(23.1キロ)。

田澤廉選手(駒澤4年)、近藤幸太郎選手(青山学院4年)、吉居大和選手(中央3年)の3選手によるデッドヒートは歴史に残る名勝負となりました。

レースの序盤からハイペースで入り、4位から一気にトップに立った吉居選手。しかし中盤12キロ過ぎ、田澤選手に追い上げられるとかわされて2位。その後も田澤選手のペースについて行けず、差はどんどん広がっていきます。

さらに14キロ過ぎ、吉居選手に追いついたのが近藤選手。2人は共に愛知出身で、小さい頃から同じ陸上クラブで練習をしてきた先輩後輩の関係。近藤選手は横に並ぶと、ちらりと見てから吉居選手の前に。すると左手を動かし「ついてこい」の合図。苦しい状況の吉居選手でしたが、近藤選手にくらいつき、2人で田澤選手を追いかけます。

残り2キロ、トップの田澤選手を逆転できる位置まで追いついた2人。ここから吉居選手がラストスパート、中継所直前で田澤選手をかわしトップで襷(たすき)をつなげました。

レースを終えた直後、吉居選手が真っ先に向かったのは近藤選手の元。抱き合って互いの健闘をたたえ合いました。

レース後、吉居選手は「あれがなかったら終わっていました。(近藤)幸太郎くんが前に出てくれたおかげで、よみがえりました」と同郷の先輩に感謝。

一方の近藤選手は「(吉居)大和に関しては小さい頃から知り合いだったので、こういう大きい舞台で一緒に走ることができて、僕の中でもすごいうれしい」と箱根駅伝で共に走れたことに喜びを感じていました。

最後は仲良く写真撮影した2人。吉居大和選手は、4年生で迎える来年の100回大会で総合優勝を目指します。

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