「水平リサイクル」でロスなく循環 ペットボトルとアルミ缶を同じ形で再利用 島根県出雲市
「水平リサイクル」という言葉を知っていますか。回収したペットボトルを再び、ペットボトルへ。島根県出雲市のショッピングセンターで始まったちょっと変わったリサイクル活動です。
高井和代 記者
「ショッピングセンターの入口にある大きな機械。飲み終わったペットボトルが、ゆくゆくはペットボトルへと新たに生まれ変わります」
島根県出雲市のゆめタウン出雲。22日朝は大量のビール缶を持ってくる人が訪れ、機械の中に投入。その機械とは、前の週から運用が始まったペットボトルとアルミ缶の自動回収機。同時に、店のポイントもたまることから、買い物をする感覚でできるリサイクルとして注目を集めています。
訪れた人
「アルミ缶は出ますね。毎日飲みますので、ここへ持ってくると、金がかかるのではなくて(ポイントで)プラスになるからいいかな」
「エコにもつながりますし、ごみの削減にもなります」
通常、ペットボトルは細かく砕き、原料に戻した上で洋服などに生まれ変わります。しかし、この回収機を導入することで、ペットボトルやアルミ缶をそのまま再利用。「水平リサイクル」としてロスなく循環できるというものです。
飲料メーカーの大手「サントリー食品インターナショナル」と、ゆめタウンを展開する「イズミ」が共同で開発し、全国で33か所に設置されています。
ゆめタウン出雲 中川正太 支配人
「循環型の社会を作っていく1歩の水平リサイクル」
この「水平リサイクル」は、全国の自治体でも進められていて、ゆめタウンを展開する「イズミ」では、これまでにペットボトル905万本、アルミ缶679万本を回収しています。
ゆめタウン出雲 中川正太 支配人
「やはり地球環境ですね。この大きな問題を少しでも取り組みを通じて改善していきたいというのが大きいですね」
飲んで楽しくリサイクル。ゆめタウン出雲では、買い物と同時に循環型社会も広げていきたいとしています。