東京高裁「来年中までに格差を是正すべき」
福岡高裁が25日、去年12月の衆院選での1票の格差をめぐり、「憲法違反」と判断する判決を言い渡した。一方、東京高裁でも25日、判決が出され、「去年の衆院選は有効」だとする一方、「来年中までに格差を是正すべきだ」と、国会に速やかな対応を求めた。
「1票の格差」が最大で2.13倍となった去年12月の衆議院選挙について、東京高裁は25日の判決で、「投票価値の平等に反する憲法違反の状態だった」と指摘した。
その一方で、小選挙区を5つ減らす「0増5減」が行われた点などを重視し、「不十分ながら是正に向けた取り組みが続いていて、憲法違反とまでは言えず、選挙は有効」と判断した。
ただ判決は、是正のために許される期間には限界があるともしていて、「国会は来年中に格差是正のための立法措置をすべきだ」と期限を切って速やかな対応を求めている。